Case 3
※守秘義務の観点から、掲載にあたり依頼主様が特定できないよう、
また依頼主様及び発行会社の利益を損うおそれがないよう実際の事例を一部加工しております。
会社の概要(W社) | |
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事業内容 | 自動車部品加工 |
設立 | 1972年 |
従業員数 | 45人 |
業績・財務状況 | 年商 7億円 利益水準 0.8〜1億円の範囲で推移 総資産 26億円 純資産 12億円 現預金 3億円 |
株主構成(20名) | ||
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株主 | 人数 | 持分比率 |
経営(兄)グループ | 4名 | 49% |
妹グループ | 5名 | 20% |
叔父グループ | 3名 | 7% |
伯母グループ ※依頼者 | 5名 | 13% |
叔母グループ | 3名 | 11% |
(1)東海エリアで自動車部品加工業を行うW社の事例です。長い業歴の中で培ってきた独自のノウハウと、取引先とのあいだで築いてきた信頼関係が特長の企業です。W社は、創業から約60年が経過し、その間何度かの相続を経て、親族間で株式が分散してしまっています。結果、経営(兄)グループ(4人/49%)を筆頭に妹グループ(5人/20%)、伯母グループ(5人/13%)など、いくつかのグループに分かれて株式を保有しています。典型的な同族会社です。
(2)本事例の発端は、伯母グループの5人が、保有する13%の株式を「売りたい」と言い始めたことです。配当もなく、経営グループとは疎遠だったことに加え、80代の伯母やその夫など、株主が高齢になっており、今後の相続を考えて手放したいという判断がありました。
(3)そこで、W社(経営グループ)に対して「株式を買い取ってほしい」と頼みますが、他の事例と同様、W社はまともに取り合ってくれません。真剣な話し合いの場も設けられず、業を煮やした伯母グループが弁護士に相談し、弁護士を通じて弊社に相談がありました。
(1)W社の財務状況や経営状況を調査したうえで、関心を持ってくれそうな買い手候補に打診しました。すると、ほどなくしてU社から買取意向がありました。独自のノウハウを持ち、業界でもしっかりとしたポジションを築いているW社に魅力を感じたそうです。
(2)U社から提案された買取条件も、依頼主の伯母グループにとって十分納得できるものだったため、U社に株式を売却する方向で譲渡承認請求の準備を進めている旨、あらかじめW社に伝えました。
(3)すると、W社からすぐに「自社で買い取りたい」と連絡がありました。伯母グループが買い取りの相談をしても真剣に取り合ってくれなかったW社が、具体的な買い手が現れると、すぐに反応したのです。本件は、具体的な買い手が現れた途端、譲渡承認請求を行うことなく急転直下、売買が成立した事例となりました。
Case
1
半ば諦めていたが、本人の希望より
高く売却できた事例
Case
2
譲渡承認請求をしたら、発行会社が
買い取ると言い出した事例
Case
3
具体的な買い手を見つけてきたら、
発行会社がすぐに買い取ると
言い出した事例